今さら聞けない、バーベキューの炭の取扱説明書！選び方から火起こし、後片付けまで

バーベキューを行う時は、「炭」の存在が必要不可欠です。しかし、キャンプ初心者の方だとどの種類を選べば良いのか、火起こしや片付けはどうすればいいのかと分からない点も多いでしょう。

そこで今回は、バーベキューの炭の取扱説明書として、選び方から火起こし、後片付けのことまで丸ごと解説いたします。

炭の種類と違いの説明と選び方

バーベキューで使用する炭には様々な種類があり、それぞれで特徴が異なります。

• ・黒炭

  黒炭は国内だとコナラやクヌギなどの広葉樹、海外だとマングローブを使ったものです。
  土窯で焼いた木材をそのまま密閉して鎮火させると出来上がります。燃焼時間が他の種類に比べて短く、着火もしやすいため初心者の方も比較的取り扱いやすい種類です。

• ・白炭

  白炭は木材をより高い温度で焼いた後、素灰をかけることで消火させたものを指します。白炭で特に有名なのは、備長炭です。
  黒炭と違って着火がしづらく、火付けは難しいものの余計な燃焼ガスが放出されないため、食材に雑味が付きにくい特徴があります。

• ・成型炭

  成型炭は着火加工が施されたタイプで、チャッカマンなどを使えばすぐに火がつけられるタイプです。火起こしの手間がほとんど掛からないため、バーベキュー初心者にもおすすめです。
  ただし、黒炭に比べて若干値段が高く、場合によっては燃焼中に粘着剤のにおいが気になってしまう場合もあるので注意しましょう。

• ・オガ炭

  オガ炭とは、オガクズを圧縮・成型して作ったオガライトを原料にしたものです。作り方は白炭とあまり変わらず、しかも値段は白炭よりもリーズナブルなので飲食店でも使用されています。
  また、長時間燃焼が持続しやすく、継ぎ足しも不要なので管理が楽です。

炭を選ぶ際には上記の特徴を踏まえつつ、使用用途などを考慮して選びましょう。
例えばキャンプ初心者がバーベキューに使うなら黒炭や成型炭を選んだ方が扱う際にも便利です。料理にこだわりたいという方は燃焼時間が長く、煙も出にくい白炭やオガ炭を選ぶと良いでしょう。

炭を取り扱うのに必要な道具と、初心者でも安心なバーベキュー場での火起こしの仕方

炭を取り扱う際にはあらかじめ道具を準備しておきましょう。

• ・焚き火台またはバーベキューコンロ
• ・炭ばさみ
• ・軍手やキャンプグローブなど
• ・チャッカマン
• ・うちわ

これらは基本の道具になります。
この他にも、着火剤や火起こし器、火起こし鍋、ガスバーナーなどがあると便利です。

炭を取り扱う上で初心者が苦労しやすいのは、火起こしです。初心者でも簡単に火起こしをするなら、着火剤と火起こし器は準備しておきましょう。
火起こし器はただ着火剤だけで火起こしするよりも、煙突効果によってさらに火が付きやすくなる道具です。

固形の着火剤を敷いたらその上から火起こし器をセットし、その中に炭を入れます。下部にある穴からチャッカマンを差し込んで着火剤に火をつけ、あとは待つだけです。
火が起きたら炭をコンロに移動し、火起こしが完了します。

炭火の継続方法と判断時期

炭火が継続する長さは炭の種類によって違ってきます。
黒炭なら着火から2時間程度、白炭なら8時間程度も火力が保てると言われているのです。

数時間のバーベキューのみで火を使うなら黒炭で十分ということになります。炭火を継続させるには、炭を継ぎ足す必要があります。

継ぎ足していかないと、火力が低下して再び着火作業をしなくてはいけなくなる場合もあるので注意しましょう。炭を継ぎ足す時は少し早めを心掛けた方が良いです。

具体的には、継ぎ足す際に火が付いている炭の白くなっている部分と接するように置いた方が効率的に熱を伝えられるので、全体が1/3～1/2ほど白くなったら継ぎ足していきましょう。
完全に真っ白になってしまうと火力が弱まって、逆に熱がうまく伝えられない可能性があります。

炭の片付け方と余った炭の取扱方法

炭は準備も大切ですが、片付けも取り扱う上で重要なポイントです。まだ高温の炭に水をかけたり、浸けたりすると高温の水蒸気が発生して火傷する危険もあるため、気を付けてください。

おすすめの方法は、火消し壺を使った方法です。火消し壺に燃えている炭を入れ、蓋をします。すると、酸素が供給されなくなることで消火させることができるのです。
火消し壺で消火した炭は、水を使っていないため次のバーベキューに再利用することもできます。今後何回もバーベキューを楽しみたいという方は、火消し壺を準備しておきましょう。

また、バーベキューの際に炭をたくさん準備しすぎて余ってしまった場合、次回使えるようしっかりと保管しておくことが大切です。

まず、炭は空気中の水分を吸着する特徴があります。水分が吸着したものを燃焼させると、「爆跳」と呼ばれる火花が飛ぶ現象が起こり、場合によっては火傷する危険性もあるでしょう。そのため、保管する際にはなるべく空気に触れさせないよう、ビニール袋に入れて密閉させましょう。

また、ビニール袋の中に乾燥剤を入れておくと、さらに安心です。炭をビニール袋に入れたら段ボール・プラケースなどに入れて保管しておきましょう。

まとめ

今回はバーベキュー初心者向けに炭の取扱について解説してきました。
バーベキューを楽しいものにするためにも、準備から後片付けまでしっかりと行うことが大切です。

初心者の方は手間をかけず、なおかつ安全にバーベキューができるよう炭の取扱には十分注意してください。

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